事業を行うにあたって、税制面や制度面で優遇されている国とそうでない国があります。

ビジネスが行いやすい海外の国と日本を比べると、日本では、多くの利益を納税しなければならなかったり、自分がやりたい事業を起こせなかったりします。

本記事では、海外移住するメリットとポイント、おすすめの国まで紹介しています。事業を展開していくのに十分な資金を残すことができるようになるでしょう。最後まで、ご覧ください。

海外移住するメリット

税優遇や経済特区など経済的利益を得られる

国によっては、税優遇や経済特区などビジネスを行いやすい基盤を作っている国があります。ビジネスを行いやすい環境を整えることによって海外から企業を誘致し、、経済の活発化を目指しているためです。

 

一例として法人税の税率の違いが挙げられます。会社が得た利益は、法人税で国に納めなければなりません。日本の法人税の最高税率は、23.2%ですが、国によっては、9％未満で済む国もあります。

 

また、経済特区では関税が免除されていることがあります。日本では項目によって関税率が200％を超えることもありますが、関税が免除されている国や特区では関税を納める必要がありません。

 

違った価値観に触れられる

海外に出るとさまざまな背景をもった人と出会えます。日本にいたら、知らなかった価値観や考え方に触れられ、新たなビジネスチャンスを掴む可能性もあります。

 

グローバル化が進んでいる現代において、ビジネスが大きくなった時に外国人を雇用することもあるでしょう。日本人の価値観で外国人雇用者と接してしまうと人間関係の亀裂が生じることがあります。ビジネスの将来性も考えて違った価値観に触れることも重要です。

 

海外移住で見るべきポイント

海外移住を決めるにあたって、自分に合った国を選べるとビジネスが行いやすいです。しかし、見るべきポイントがわからないこともあるでしょう。ビジネスの観点から、見ておくべきポイントをまとめたので、確認していきましょう。

 

税制度

ビジネスを展開するにあたり、日本と比べて税制度で有利かどうかを見るとよいでしょう。海外で事業を立ち上げる際、税制度は重要な項目です。事務所を借りる時や利益がでた時など、税金を納めなければならない場面が多くあります。

 

中には本業に専念し、利益を出せば問題ないと考える人もいるでしょう。しかし、税金対策を適切に行えば節約した分を事業に充てたり、新たな事業を立ち上げる資金にしたり、事業の規模を大きくできることもあるため、税金のことを考えることは必須です。

 

ビザ

ビザが取りやすい国を選びましょう。ビザが取りやすい国とそうでない国があります。日本のパスポートを持っていれば、194の国や地域にビザなしで渡航が可能です。しかし、これは短期間の旅行や滞在に適用されるもので、ビジネス目的で入国する場合は、ビジネス用のビザを取得する必要があります。

 

ビジネスビザを取るには、国や地域ごとに条件があるため、場所によってはハードルが高いでしょう。審査に時間がかかり、なかなか入国できず、海外で事業ができないこともあるため、ビザが取りやすい国を選ぶとよいでしょう。

 

時差

日本との時差が少ない国を選びましょう。ビジネスを行う際、時差が大きな障害になることがあります。特に、海外から日本と取引や情報交換を行う場合、時差の幅が広すぎてしまうと、やり取りをするのに時間がかかります。海外に住み、日本とやり取りを行う可能性が高い場合は、日本との時差の幅が広すぎない国や地域を選ぶとよいでしょう。

 

日本との距離

日本との距離が近い国を選びましょう。日本との行き来が多い場合は、日本との距離も重要な項目です。移動に時間がかかると、自分が関わる業務やプロジェクトが一時停止してしまうことが懸念があります。また、移動距離が長いと航空料金も高くなりやすいため、移動する回数が多いと予想される場合は、日本に近い国を選ぶとよいでしょう。

 

治安

犯罪が少ない治安のよい国を選びましょう。治安が悪い国に行くと、暴動や犯罪などで生命の危機に瀕することがあります。自分の事業に集中するためにも、治安のよい国を選ぶことをおすすめします。

 

気候

気候の移り変わりが緩やかな国を選びましょう。世界には、気温が40度を超える国から年間平均気温が－50度を記録する場所まであります。人によって最適な気温や天気があります。気温や天気の変化が穏やかな地域を選べれば、ビジネスに集中できるでしょう。

 

言語や食文化

親しみのある言語や食文化がある国を選びましょう。日本の外に出ると、まったく違った言語や食文化がに直面します。グローバル化が進み、世界のあらゆる場所に日本人がいますが、全くわからない言語の国や日本人が少ない国に進出すると、言語の習得に時間がかかります。

 

比較的、日本人に親しみのある国に行けば、言語の壁は薄くなり、ビジネスが行いやすくなるでしょう。

 

海外移住におすすめの国

ビジネスを海外で立ち上げる際に、事業を行いやすい国を知っておくことが重要です。自分のビジネスで実現したいことに合った国を選べびましょう。

 

シンガポール

税制度	法人税17％　最初の約110万円には75%、超えた約2,100万円に50%の免除がある
ビザ	最低給与額が60万円/月で獲得可能
時差	1時間
日本との距離	飛行機で6～７時間
治安	良いただし、置き引きやスリはある
気候	乾季と雨季がある。平均気温26～27度
言語や食文化	英語、中国語、マレー語、タミル語 さまざまな国の食を楽しめる

 

シンガポールの税優遇措置の1つに、企業開発助成金があります。強化や変革など事業を発展させるための資金に、助成金がでる措置です。条件に当てはまれば、最大50％まで支援され、SDGsに関わるプロジェクトには最大70％まで助成金がでます。

 

シンガポールは、少ない資金で事業を立ち上げた場合、法人税の免除も十分に受けられるため、シンガポールで事業を行うスタートアップや中小企業が増えています。

ドバイ

税制度	法人税9%（特区内0％）
ビザ	就労ビザ約17万円で2年滞在可能
時差	5時間
日本との距離	飛行機で約15時間
治安	安全
気候	夏と冬がある。夏は30～50度、冬は20～30度
言語や食文化	アラビア語、英語 さまざまな国の食を楽しめる

 

フリーゾーンと呼ばれる特区で法人を設立すると、法人税が0％です。ドバイは、財源のほとんどを手数料から得ています。そのため、法人設立や土地移転などの手続きが増えれば増えるほど財源が増える仕組みを取り入れています。外国からの企業が多く、経済活動も活発です。

 

ドバイは、法人税を抑えて事業を立ち上げたい人や外資で取引が多い人におすすめの地域です。

 

香港

税制度	法人税16.5%　最初の約4,000万円には、8.25%の軽減税率が適用される
ビザ	起業家用ビザ　約42万円
時差	1時間
日本との距離	飛行機で4～5時間
治安	比較的安全、ただし犯罪発生件数は増加中
気候	四季があり、年間をとおし暖かく沖縄のような気候
言語や食文化	広東語、英語 さまざまな国の食を楽しめる

 

香港は、2023/2024年の税制法案の可決により、法人税や所得税、他の個人所得から6,000香港ドル（120万円）を上限に100％控除が決まりました。また、基本児童手当として13万香港（260万円）ドルが給付されます。香港は、法人設立の税優遇だけではなく、居住地としての魅力が高いです。

 

香港は、海外に法人設立後、長く住み続けたい人におすすめの国になります。

 

マレーシア

税制度	法人税、約493万円まで15%、約1970万円まで17%、以降24%
ビザ	就労ビザ　月給約32万円以上 （法人設立後雇われる形をとる）
時差	1時間
日本との距離	飛行機で約7時間
治安	犯罪発生件数が減少傾向にある
気候	乾季と雨季がある。平均気温26～27度
言語や食文化	マレー語、中国語、タミル語、英語 マレー料理、中華料理、インド料理

 

マレーシアは、税優遇措置を設けています。ハイテク産業（最先端の素材産業や医療関連機器産業、代替エネルギー産業、バイオテクノロジーなど）を行う場合の法定所得を全額免除されることがあります。

 

マレーシアは、ハイテク産業の法人を設立する人に向いている国です。

 

海外移住が甘くないと言われている理由

海外移住はよいことばかりではありません。日本では感じない困難も、海外にでたら感じることがあるでしょう。ただし、準備をしておけば乗り越えられるため対策のため知っておきましょう。

 

言語の壁

海外に出ると、日本語が通じないことが多く、たとえ英語に自信があっても通用しないこともあります。英語に自信があっても公用語が英語でない国だと、英語だけでは不十分な場合があります。言語の壁が大きすぎると、自分のビジネスにも影響がでてしまうでしょう。

 

移住したい国の言語を知り、英語の勉強しておくことはもちろん、現地の言語を勉強しておくことが重要です。

 

手続きが大変

言語の壁の延長線上の1つですが、手続きが困難です。海外移住や法人設立などは、専門的な言葉を使うことから、一般的な言語の学習だけでは物足りないことがあります。手続きで苦戦すると、事業開始までに時間がかかってしまい、無駄な時間や出費が生まれるだけではなく、精神的にも大きな負荷がかかってしまうでしょう。

 

手続きの勉強をすることは、難しいだけでなく時間もかかってしまうため、専門家に頼りましょう。

 

環境が合わない

日本の生活に慣れていると海外の環境が合わず、ストレスを感じてしまうことがあります。例えば、気候や食文化、言語、人間関係などさまざまな要因で海外に住むことが辛いと感じることでしょう。

 

観光で訪れることや日本人のコミュニティを見つけることで、軽減できることがあります。少しずつ慣らしていくことが、重要です。

 

孤独になりがち

家族や友達が日本にいる人は、孤独になりやすいです。日本を出る時は自信があっても、いざ海外の環境に行くと周りに知り合いがなかなかできず、支えになる家族もいない状況になることがあります。周りに信頼できる人がいないと孤独を感じやすく、ビジネスにも影響が出てしまいます。

 

家族も一緒に移住できないか検討してみたり、日本人のコミュニティを見つけたりすることで孤独になることを避けられるでしょう。

 

海外移住ならドバイ

海外移住先としてドバイを選ぶことで、さまざまな問題を解決できるだけではなく、自分のビジネスも円滑に行えることがあります。その理由を詳しく見ていきましょう。

 

言葉の問題は解決できる

ドバイの公用語は、アラビア語と英語です。2つの言語に自信がなくても問題ありません。現地には、日本人の通訳者やエージェントがいるため、十分な報酬を支払えば、たとえ話せなくとも手続きや商談を行うことが容易です。

 

経済面のメリットが大きい

ドバイでは、法人税が低いもしくはかからないことを先述しましたが、法人税だけではなく、その他の税制面にも優れています。個人にかかる所得税はなく、不動産に対する固定資産税などの税金もありません。

また、都市計画の影響で不動産価格が高騰しているため、不動産投資での利益を得やすく、一定の価格以上の不動産を所有しているだけで、ビザが発行される利点もあります。

 

ドバイは、国際的なハブとして海外の企業が進出していることから、商品の購入が旺盛なことも特徴の1つです。

 

環境面も申し分ない

食に関して、海外の企業が進出していることから世界中のさまざまな料理を楽しむことができます。中には、日本食も含まれているため、わざわざ日本に帰る必要はありません。

 

また、ドバイに住んでいると家族ビザが取りやすく、子どもは約12万円、大人は約16万円で2年間のビザを発行できます。

 

ドバイは国際的に発展している国であるため、治安も高い水準を保っています。犯罪に遭うことが少なく過ごしやすい国の1つです。

 

ドバイに海外移住するならExceed Real Estate

ドバイに海外移住するとなると、英語で対応しなければならないことや必要な書類を揃えなくてはならないことなど、困難な壁がいくつもあります。上手くいかないことが多くあると、精神的にストレスがかかってしまい、ビジネスに影響が出てしまうでしょう。

 

Exceed Real Estateなら、海外移住を現地の日本人スタッフがサポートするため、スムーズに手続きを行え、安心です。法人設立関係の相談やアフターフォロー、日常的なサポートもあるため、海外移住を一貫して任せられます。

 

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