ドバイで口座開設すべき理由とは?選ぶ時のポイントとステップを解説
日本で日頃から銀行を利用していますか。日本での生活同様、ドバイに移住するなら銀行口座を開設しましょう。ただし、自分の属性と異なる銀行を選ぶと、預金による利子の恩恵を受けられなかったり、事業を行わないのに融資に力を入れている銀行と契約してしまったりします。
本記事では、ドバイで口座開設するメリットと選ぶべきポイント、おすすめの銀行まで記載しています。自分にあった銀行を見つければ、日頃の金銭的やり取りがスムーズになるだけではなく、手元の資金を増やせることもあります。金銭的悩みを少しでも減らし、ドバイでの生活を謳歌しましょう。
ドバイで銀行口座を開設すべき5つのメリット
日本の銀行口座があるからという理由で、ドバイで口座開設しない選択を取ると、税優遇を十分に受けられなかったり、事業を始められなかったりします。口座開設してドバイで得られる恩恵を十分に受け、余裕のある生活を目指しましょう。
税制優遇措置を受けられる
ドバイで得た利益を日本の口座で管理していると、日本で課税されます。滞在期間の条件などがありますが、ドバイでの利益をドバイの銀行で扱えば、日本で課税されることなく、税務処理はドバイで行われます。日本では課税され、ドバイでは課税されない項目は、以下のとおりです。
- 所得税
- 住民税
- 相続税
- 贈与税
- 固定資産税
- 資産売却による収入
日本では所得税の最高税率は45%です。ドバイに移住し銀行口座を開設できれば、所得税を無税にできるため多くの利益を手元に残せます。
日本で不動産投資を始めようとしたとき、不動産を所有したり不動産を売却した時に税金が都度かかることがあります。しかし、ドバイでは不動産売買時に税金がかからないため、安く不動産を購入し、高く不動産を売れば、多くのお金を手元に残せます。不動産で得た利益は納税する必要がないため、再度不動産投資にお金を回せます。
投資機会が得られる
不動産投資を始めようとする時、ドバイに銀行口座がないと始められません。しかし、銀行口座を開設した後、銀行の審査が通れば、銀行から融資を受けて不動産を購入できます。
ドバイは不動産の価値が上がり続けています。経済の発展やドバイ政府が主導する都市計画がその要因です。そのため、銀行からの融資も受けやすく、銀行を利用すれば、投資によって資産を増やせるでしょう。
事業開始の第一歩を踏める
ドバイで事業を始めようと考えている人は、法人用の銀行口座の開設が必須です。銀行口座の開設は、事業開始に必ず必要な第一歩です。
銀行開設が済み、法人開設のライセンスが下りればドバイ政府から事業へのサポートを受けられるでしょう。ドバイで新たな事業を始めようとしても最初は上手くいかないことがあります。使える制度は積極的に利用し、ドバイで事業を発展させましょう。
ビザと移住の特典を受けられる
ドバイに滞在するためのビザとして必ずしも銀行口座を開設しなければならないというわけではありません。しかし銀行口座の開設が必須となるビザもあります。口座開設が必須なビザは、以下のとおりです。
- 投資家ビザ
- ビジネス系のビザ
- ゴールデンビザ
これらのビザは、所有額の証明や手続きのために銀行口座を開設する必要があります。口座開設が必須でないビザでも、日頃の生活費のやりくりや給料の支払いの場面で、ドバイの銀行口座を持っていた方がスムーズになりやすいです。旅行などの短期滞在でなければ、銀行口座を開設しておく方が、ドバイで過ごしやすくなります。
資産管理ができる
ドバイで行われる金銭的やり取りは、基本的にディルハムで行われます。日本の銀行口座ではディルハムを扱う項目がないため、一度日本円に換算してからやり取りを行うことになります。
ドバイにいるのに、日本円ベースで生活や事業を行うと、表示されている金額がディルハムであるため、一度日本円に換算してからやり取りを行う必要があります。無駄な手間や時間がかかるため、ディルハムで統一して資産管理をしていきましょう。
ドバイで開設すべき銀行口座とは?
銀行口座は用途によって内容が変わります。内容によっては開設に時間がかかることがあるため、自分にとって必要な銀行口座を知っておき、余裕を持って開設することをおすすめします。スムーズに口座開設ができれば、ドバイでの生活に早く慣れることができるでしょう。
個人用口座
ドバイで生活するにあたって、必要性が高いのが個人用口座です。個人用口座を作るとデビットカードが発行され、カードで取引ができるようになります。デビットカードとは、即時決済されるカードです。
ドバイのほとんどのお店がカード決済を導入しているため、個人用口座を開設すれば現金を持ち歩く必要がありません。現金での取引よりもカードでの取引の方がセキュリティ面でも安心です。
法人用口座
ドバイで法人を設立する場合は、法人用口座の開設が必須です。日頃の取引や給料の支払いなどドバイの口座を通して行うためです。法人用口座の開設は、個人用口座の開設に比べて時間がかかることがあります。時間に余裕を持って、入国後早い段階で申請することをおすすめします。
銀行によって金利や手数料、サービス内容が異なるため、事業内容を確認し、自分に合った銀行を選ぶとよいでしょう。
ドバイの銀行を選ぶ時のポイント
銀行口座を選ぶ際のポイントを下記に記載しました。自分が求めている項目と照らし合わせながら、取捨選択できると、ドバイの銀行を有効に活用できるでしょう。それぞれ確認していきましょう。
金利と手数料
日頃からお金のやり取りが多かったり、保有期間が長い人は注目すべきポイントです。活用できれば手元の資金を増やせるでしょう。
金利で見ておきたいポイントは以下の2点です。
- 預金金利
- 貸出金利
普通預金や定期預金で預けている際に、年に何%増えるのか確認しましょう。多くの場合、日本のメガバンクより金利が高く設定されていますが、銀行によって異なるため確認が必要です。ローンを組む可能性がある場合は、貸出金利も重要です。金利が高いほど年間の返済額が増えるため、滞在期間と返済計画の調整が必要です。
手数料で見ておきたいポイントは以下の2点です。
- 口座維持手数料
- 送金手数料
銀行によっては口座を維持するのに手数料がかかります。大きな金額ではありませんが、節約したい人にとっては重要な箇所です。また、日本に送金をしたい場合などは送金手数料がかかることが多いため、日本とのやり取りが多い人は確認しておきましょう。
オンラインやモバイルバンキング
銀行によってはオンラインで一定の取引ができるところがあります。技術導入に関して銀行によって差があるため、比較検討しましょう。見ておきたい項目は以下の2点です。
- 利便性
- セキュリティ
モバイルアプリを導入している銀行があります。アプリ内で残高を確認したり、送金ができたりします。他にも支払いや投資など、銀行によってできる範囲が異なるため機能の確認が必要です。
モバイルアプリ使用時に、二段階認証や暗号化機能が付いていると、第三者から口座の中身を見られたり不正使用を防げるでしょう。
サービスの種類
銀行では、預金やオンラインバンキング以外にも多くのサービスがあります。銀行のサービスを活用できれば、手元の資金を増やしたり、無駄な出費を減らしたりでき、お金に余裕が生まれるでしょう。銀行には以下のようなサービスがあります。
- 投資信託
- 株式投資
- 債権投資
- ファイナンシャルプランニング
- コーポレートバンキング
法人を設立した場合、コーポレートバンキングを利用できることがあります。コーポレートバンキングとは、銀行が資金管理や融資、合併の手伝いなど、財務面で手助けしてくれることです。活用できれば、財務面での大きな失敗を回避したり、堅実な投資ができるため、事業をたたむような最悪の場面を避けられるでしょう。
支店とATMの数
支店とATMの数は重要です。モバイルバンキングが進んでいますが、重要な取引や決めごとは対面でのやり取りが多いです。そのため、支店に出向く機会が多いと考えられる場合は、支店が多い銀行を選ぶと時間の無駄を減らせます。
基本的にドバイはキャッシュレスが進んでいますが、現金が必要になる場面もまだあります。例えば、タクシーやレストランを利用した時のチップや露店で買い物をした時の取引です。特に、チップを残せるだけの現金が手元にあるとスマートでしょう。
カスタマーサポート
チャットや電話、メールによるカスタマーサービスがあるか確認しておきましょう。ドバイでは投資詐欺が流行しています。詐欺被害に遭ってしまった際に迅速に対応してくれるサービスがあると安心です。
おすすめのドバイの銀行3選
日本同様、ドバイには沢山の銀行があります。それぞれに特徴があるため、年間の手数料がなかったり、年利が高かったりするだけで決めるのは待ってください。
カスタマーサポートが悪く詐欺被害にあってもなかなか電話がつながらなかったり、粗悪な投資商品を紹介され購入してしまうなどの問題に発展することがあります。
多角的な面から見て、自分に合った銀行を選べれば、長期的に税務面が健全になるでしょう。財務面が健全だと、ローンを組んだり融資を受けられ、さらに経済活動ができます。
エミレーツNBD銀行
エミレーツNBDの特徴は、以下のとおりです。
金利と手数料 |
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オンライン、モバイルバンキング |
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サービス |
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支店とATM |
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カスタマーサポート |
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ホームページ |
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エミレーツNBD銀行の強みは、広範囲なネットワークです。ドバイ国内では、最大の支店とATM数を誇っているため、融資や投資などで銀行との取引が多い人はエミレーツNBDがよいでしょう。支店に行くまでに多くの時間をかける必要がなくなります。
アブダビイスラム銀行
アブダビイスラム銀行の特徴は、以下のとおりです。
金利と手数料 |
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オンライン、モバイルバンキング |
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サービス |
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支店とATM |
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カスタマーサポート |
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ホームページ |
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アブダビイスラム銀行は、多様な金融商品を扱っています。リスクを取って短期間で稼ぎたい人やリスクを避けて長期的に稼ぎたい人が分かれるように、金融商品もさまざまなニーズで分かれます。多彩な金融商品を扱っているため、自分に合った商品を見つける確率が高いです。
マシュレク銀行
マシュレク銀行の特徴は、以下のとおりです。
金利と手数料 |
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オンライン、モバイルバンキング |
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サービス |
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支店とATM |
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カスタマーサポート |
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ホームページ |
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マシュレク銀行は、モバイルバンキングの先端を走っています。使いやすさや利便性だけではなく、さまざまなサービスがモバイルで完結するため、最先端の技術に触れたい人におすすめです。
口座開設までの4ステップ
銀行口座を開設しようと思っても、必要なステップを踏まないと開設ができません。場合によっては1〜2カ月かかってしまうこともあります。
口座開設ができないと利用できないサービスがあるため、待たなければならず、時間の無駄です。事前にステップを知っていれば、必要な物や必要な手順が分かるため、スムーズに開設できるでしょう。
開設がスムーズだと、ドバイで就職活動や法人設立などできることの幅が広がります。口座開設までのステップを知り、ドバイでの生活を充実させましょう。
1.必要書類の準備
ドバイの銀行口座開設には、まず必要な書類を揃えましょう。個人用か法人用かで用意する書類は異なるため注意が必要です。書類を揃えることに時間がかかることがあるため、ドバイ出入国前後でやっておくべきことをリスト化しておくとスムーズでしょう。
2.銀行の選定
ドバイには沢山の銀行があるため、自分に合った銀行を選定しましょう。銀行は用途によって関わり方も変わります。個人で利用するなら、普通預金の利息やモバイルバンキングの使いやすさが重視されるでしょう。
対して、法人なら融資のハードルや支店の距離、多さで選ぶと無駄な時間を減らせます。
3.申請
基本的には窓口で申請を行います。英語で申請をするため、英語に自信がない人は斡旋業者やエージェントに支援を頼むとよいでしょう。他に、Google翻訳やポケトークの利用も考えられます。
4.口座開設の通知
口座開設が済むと、銀行から通知が来ます。住所がある場合は、キャッシュカードもしくはデビットカードが住所に届けられるでしょう。
法人口座の設立は、約1か月かかることがほとんどであるため、入国後すぐに申し込んでおくことが大切です。
銀行口座の開設は、ドバイ生活を謳歌するための第一歩です。入国前から口座開設のタイミングを決めておき、スムーズにできるようにしておきましょう。
ドバイの口座開設に必要な書類
ドバイの口座開設に必要な書類を紹介します。日本でできることとドバイでしかできないことがあるため、確認しておきましょう。また、開く口座の種類によって必要な書類も変わりますので、間違いのないようにしましょう。
まず、個人用口座を開設するときに必要な書類です。
- 3カ月以上の有効期限があるパスポート
- 収入の証明(約15.5万円以上)
- 初期入金額(約13万円)
パスポートの有効期限が3か月未満であってもドバイに入国できることがありますが、銀行口座は作れません。日本を出る前にパスポートを更新しておきましょう。パスポートの更新には約1週間程度時間がかかるため、早めの申請が必要です。
次に、法人用口座を開設するときに必要な書類です。
- 代表者のエミレーツID
- 取締役のエミレーツID
- 使用目的書類
- 資金の証明
- 事業計画
- 注文文章
法人用口座の設立には、エミレーツIDが必須です。エミレーツIDとは、UAE内で使える身分証明書です。エミレーツIDがないとドバイ内で身分の証明ができず、法人の設立もできません。ドバイに入国したら早めに取っておきたい証明書です。
ドバイでは基本的にアルコールを飲める場所は少ないですが、一部店舗ではたしなめます。ただし、エミレーツIDで身分を証明できないと、アルコール類を飲めないため、注意しましょう。
ドバイ移住ならExceed Real Estate
ドバイに移住するとなると、英語で対応しなければならないことや必要な書類を揃えなくてはならないことなど、困難な壁がいくつもあります。上手くいかないことが多くあると、精神的にストレスがかかってしまい、日常生活に影響が出てしまうでしょう。
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